前歯の差し歯は後悔する?成功させるポイントやメリット、治療期間や費用相場について解説 前歯が欠けたり、割れたりした状態で放置してしまうと、審美性が損なわれるだけでなく、機能性も損なわれてしまいます。
差し歯を利用して失った歯の働きを補うケースが一般的ですが、その一方で、治療を受けて後悔したという声もあります。
満足のいく治療を受けるためには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。
今回は、前歯を差し歯にする治療について解説します。
後悔しないために知っておきたいポイントや前歯を差し歯にする具体的なメリット、治療期間や費用相場もご紹介しますので、治療に際して不安を感じているという方はぜひご一読ください。
差し歯治療とは?
歯の大部分を失った場合に、残っている歯根(歯の根元)を土台として人工歯を取り付ける方法を「差し歯」といいます。
歯根を完全に失った、または歯根が砕けたり、割れたりして使用できないという場合には適用されません。
しかし、歯根が健康な状態で残っている場合は、差し歯によって失った歯の審美性や機能性を補うことが可能です。
歯根が歯肉(歯茎)の上に1.5㎜以上残っていれば差し歯を入れられる可能性が高いので、治療を希望される方は歯科医院へご相談ください。
差し歯の素材ごとの特徴
後悔しないためには、治療内容だけでなく素材についても理解しておく必要があります。
使用する素材ごとに差し歯の特徴をご紹介します。
セラミックの場合
審美性が重視される前歯の差し歯には、「セラミック」が採用されることが多いです。
セラミックにもいくつか種類があり、セラミックだけを使用する場合は「オールセラミック」といいます。
セラミック以外の素材も併せて使用する場合は、主に以下の3種類のオプションから選択できます。
- ・ジルコニア
- ・フルジルコニア
- ・ニケイ酸リチウム(e.max)
審美性に優れているのは、ジルコニアやニケイ酸リチウム(e.max)です。
歯科技工士の腕前にもよりますが、自然な歯の色合いを再現できるため、違和感のない美しい差し歯に仕上がるでしょう。
フルジルコニアは、上記の素材と比較すると審美性はやや劣るものの、強度が高いという特徴があります。
セラミックは健康保険が適用されないため、治療費は高額になる傾向にありますが、審美性や強度に優れているという点は魅力だといえるでしょう。
プラスチックの場合
前歯の差し歯の治療では、セラミック以外にも「プラスチック(レジン)」が選択できます。
プラスチックの差し歯の場合は「金銀パラジウム合金」を土台に、その上から「レジン(白い樹脂)」を盛りつけるという方法で作製されます。
健康保険が適用されるため、セラミックと比較すると治療費が安価に済みますが、審美性や強度には劣るという点がデメリットです。
レジンは変色しやすく、経年劣化が起こりやすいという特徴があります。
また、金銀パラジウム合金は、腐食によって汚れが付着しやすくなるという欠点もあります。
費用だけを見れば魅力的ですが、デメリットが存在するということを理解しておきましょう。
前歯の差し歯で後悔しないためのポイント
治療を受けた後に後悔しないためには、治療前から注意しておきたいポイントが存在します。
理想的な仕上がりを実現するためにも、事前に注意点を把握しておきましょう。
周囲の歯に色味を合わせる
歯の中でも最も目立つ部分にあるのが、前歯です。
大きさや形といった歯単体の見栄えも重要ですが、周囲の歯とのバランスも重要です。
差し歯を入れた歯だけが真っ白で、周囲の歯がクリーム色である場合は、不自然さが際立って悪目立ちしてしまいます。
差し歯を入れる際には、周囲の歯とのバランスを見て色を選択しましょう。
色見本だけで確認するのではなく、周囲の歯の色を写真に撮って確かめながら、自然に馴染む色を選択することが大切です。
色合いを細かく調整してほしい、色だけでなく天然の歯の質感も再現したいという場合には、セラミックを選択しましょう。
噛み合わせのチェックを行う
審美性も重要ですが、差し歯を入れる際には機能性も重視する必要があります。
差し歯を取り付ける前には、最終的な調整が行われます。 差し歯を実際に被せてみて、高さや隣接する歯との接合具合をチェックするのです。
噛み合わせが悪いと、土台となる歯(歯根)や歯茎に負担がかかり、残っている歯が割れてしまう可能性があります。
また、食べ物が歯に挟まりやすくなり、むし歯や歯周病を発症するリスクも高くなるでしょう。
差し歯を入れた後にトラブルが起こりかねないので、取り付けの時点でしっかりと噛み合わせをチェックしておくことが大切です。
歯科医師とよく話し合っておく
差し歯の色合いや噛み合わせの調整は、歯科医師によって行われます。
「希望する色合いにならなかった」、「食べ物が歯に挟まりやすくなった」という方は、歯科医師と上手くコミュニケーションが取れていなかった可能性があります。
理想とする仕上がりを目指すためにも、どのような治療を行うのか、カウンセリングの段階で歯科医師としっかりと話し合っておきましょう。
自身の希望を伝えることも大切ですが、噛み合わせに違和感がある、痛みがあるという場合には、すぐに相談することも大切です。
我慢したり、放置したりすると、ますます噛み合わせにズレが生じてしまう可能性があるので、問題が発生した場合には速やかに対処してもらってください。
前歯を差し歯にするメリット
後悔したという声を聞くと不安を覚えますが、差し歯は症例数が多い歯科治療方法です。 前歯を差し歯にするメリットをご紹介します。
美しい見た目を実現
歯の中でも特に目立つ前歯は、欠けたり、割れたりすると、コンプレックスになってしまいます。
前歯は口元だけでなく、顔全体のイメージを決定付ける重要なパーツなので、コンプレックスを抱えているという方は差し歯の治療を受けることを検討しましょう。
差し歯の治療を受けることで、白く美しい歯を手に入れることができます。
希望に合わせて大きさや形、色合いを調整できるので、「口元に自信が持てない」、「人前に出るのが怖い」という方は、差し歯で理想的な前歯を手に入れましょう。
汚れが付着しにくい
審美性だけでなく、差し歯は機能性を補う役割も担っています。
歯が欠けたり、割れたりした状態を放置していると、汚れが付着しやすくなってむし歯や歯周病を発症するリスクが高まります。
天然の歯やプラスチック製の差し歯には、プラーク(歯垢)やステイン(着色汚れ)が付着しやすいという特徴がありますが、セラミック製の差し歯は例外です。
陶器と同じ素材であるセラミックは表面がツルツルとしていて、プラークのような汚れが付着しにくいというメリットがあります。
また、ステインによる着色汚れも起こりにくいことから、変色のリスクも低いという点が魅力です。
差し歯の審美性はもちろん、機能性も重視して素材を選びたいという方は、セラミックを選択すると良いでしょう。
長く使用できる
人によって異なりますが、基本的に差し歯の寿命は保険診療の場合で7~10年程度だといわれています。
自由診療の場合は10~20年程度だといわれているので、長く使用できるという点もメリットだといえるでしょう。
毎日丁寧にケアを行ったり、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けたりと、大切に扱うことで20年以上持つケースもあります。
また、あらかじめジルコニアのように強度に優れた素材を選んでおくことで、寿命を延ばすことも可能です。 美しく丈夫な歯を長く維持したいという方は、ケア方法や素材選びに注意してください。
前歯の差し歯の治療期間と費用相場
前歯を差し歯にする場合は、どの程度の治療期間や費用が必要なのでしょうか。
最後に、治療期間の目安や治療費の相場をご紹介します。
治療期間
人によって治療期間は異なりますが、数週間~2ヵ月程度、通院回数でいえば2~4回が目安となります。
多くの場合、歯科医院で差し歯を作製するのではなく、歯科技工所に依頼して作製する必要があります。
差し歯を作製して歯科医院に届けられるまでには時間がかかるため、取り付け自体はすぐに終わるものの、全体の治療期間は長くなってしまうのです。
「結婚式までに治療を終えたい」、「入社式までに差し歯を入れたい」と明確なゴールが決まっている場合は、カウンセリングの段階で歯科医師に伝えておきましょう。
費用相場
- 保険診療の費用相場:3,000円~10,000円程度
- 自由診療の費用相場:80,000円~150,000円程度
前歯の差し歯の費用相場は、使用する素材によって異なります。
セラミックのような自由診療の場合は費用が高額になり、プラスチックのような保険診療の場合は費用が安価に済む傾向にあります。
人によって治療費は異なるので、詳細を知りたい方は、歯科医院を受診して見積もりを出してもらうと良いでしょう。
自身の希望を歯科医師に伝えて、理想とする仕上がりを実現できる素材を選択してください。
前歯を差し歯にしたい方はティコニーデンタルオフィスへご相談ください
歯を失うと、コンプレックスを抱えて人前に出ることが辛くなってしまいます。
前歯を失った方は、放置せずに差し歯の治療を受けましょう。
差し歯治療を希望する方は、ティコニーデンタルオフィスへご相談ください。
当院の院長が、患者様の診察を行なった上で最適な治療方法をご提案いたします。
差し歯の具体的な治療費を知りたい、治療の詳細について知りたいという方も、まずはお気軽にカウンセリングをご予約ください。
【カウンセリングのご予約はこちら】
電話:06-6536-0800
オンライン予約:https://ssl.haisha-yoyaku.jp/x1114717/login/serviceAppoint/index?SITE_CODE=hp
また、当院のインスタグラムでは、実際の治療例や患者様の声を多数紹介しています。ぜひご覧ください。
Instagram: https://www.instagram.com/ticony_dentaloffice/
The post 前歯の差し歯は後悔する?成功させるポイントやメリット、治療期間や費用相場について解説 first appeared on TICONY DENTAL OFFICE.