歯の色や形状を改善したいと思っても、大掛かりな治療や長期に渡る治療は躊躇してしまうものです。
治療の負担が少なく理想の仕上がりを目指せる方法として、近年ラミネートベニアが注目を集めています。
今回は、ラミネートベニアの料金相場や注意点をご紹介します。
メリットやデメリットについても解説するので、ラミネートベニアに興味があるという方はぜひ参考にしてください。
ラミネートベニアとは?
歯の表面のエナメル質を薄く削り、セラミック製の薄い板を貼り付ける治療方法を「ラミネートベニア」といいます。
セラミックを用いた治療には被せ物(クラウン)が有名ですが、歯を白くしたい、歯の形状を少しだけ変えたいという場合には、ラミネートベニアで対応できる可能性があります。
被せ物(クラウン)よりも歯を削る範囲が少ないため、健康な歯の寿命を縮めることなく理想の仕上がりを目指せるという点が魅力です。
ラミネートベニアは、長期に渡って歯の変色が起こりにくく、短期間で歯の色や歯並びの改善が期待できる治療方法です。
歯の状態によってはホワイトニングや歯列矯正が適している場合もあるので、ラミネートベニアを希望される方は、まずは歯科医院へ相談してください。
セラミックを用いた治療についてさらに詳しく知りたいという方は、下記ページもご覧ください。
審美補綴とは?補綴物の種類やそれぞれの特徴、メリットについて解説
ラミネートベニアの料金相場
短期間のうちに理想的とする仕上がりが目指せるラミネートベニアですが、どの程度の費用が必要となるのでしょうか。
ラミネートベニアの料金相場をご紹介します。
1本あたりの料金相場
審美目的で行われるラミネートベニアは、健康保険が適用されません。そのため、治療にかかる費用は全額自己負担となります。
ラミネートベニアの料金相場は、歯1本あたり10~15万円程度が相場です。
精巧な技術が必要となるため、セラミック治療と同程度の費用がかかります。
治療する歯の本数が増えると料金も高額となるので、治療を開始する前に無理のない支払いが可能かよくチェックしておきましょう。
ホワイトニングや矯正治療の方が安価に済むケースもあり、費用を重視する場合には他の治療方法の方が適している可能性もあります。
歯科医師とよく相談した上で、最適な治療方法を選択してください。
格安料金で治療を受けられる?
歯科医院によっては、歯1本あたり10万円以下という格安料金で治療を行っているところもあります。
しかし、料金を抑えるために素材の量を減らしたり、安価な素材を採用していたりする可能性があります。
治療費は安く抑えたいものですが、あまりに安く設定されている場合は利用を避けた方が良いでしょう。
安価に治療を受けられたとしても、長持ちしないのでは意味がありません。
後々トラブルに繋がらないように、ラミネートベニアの治療を受ける際には、事前に素材の品質に問題がないか歯科医師によく確認してください。
ラミネートベニアが向いている方の特徴
どの治療方法にもいえることですが、歯の状態によって向き不向きがあります。
ラミネートベニアは、どのような方に向いているのでしょうか。詳しく解説します。
歯の変色が強い方
歯の色を白くする治療方法といえばホワイトニングが有名ですが、歯の変色が強い場合には効果が出にくいという特徴があります。
短期間のうちに歯の色を白くしたいという場合には、ラミネートベニアを選択すると良いでしょう。
ラミネートベニアで使用される素材には、天然歯と似た質感を再現できるセラミックが採用されています。
自身の歯に合わせて色合いを調整することも可能なので、すぐにでも歯を白くしたいという方は歯科医院へご相談ください。
歯の形を少しだけ変えたい方
歯の色を変えるだけでなく、歯の形状や大きさも変えられるというのがラミネートベニアの魅力です。
前歯に隙間がある、歯が欠けている、歯が左右非対称になっているという方は、ラミネートベニアで改善できる可能性があります。
上記の条件に当てはまっていたとしても、歯ぎしりや食いしばりをするクセがある方は適していないケースもあるので、ラミネートベニアで対応できるか否かは、歯科医院で確認してもらってください。
ラミネートベニアのメリット
ラミネートベニアには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
具体的なメリットをいくつかご紹介します。
理想とする見た目をすぐに実現できる
ホワイトニングや矯正治療が完了するまでには長い期間を有しますが、ラミネートベニアは1~2週間程度で治療が完了します。
施術後の確認を合わせても1ヵ月程度で完了するため、治療に時間も手間もかからないという点が魅力です。
「結婚式までに歯を白くしたい」、「入社式までに欠けた歯を治したい」など、短期間で効果を得たい場合には最適な治療方法だといえるでしょう。
部分的な治療が可能
前歯だけ色を白くしたい、1本だけ形を整えたいなど、部分的な治療が行えるというのもラミネートベニアの大きなメリットです。
歯全体に治療を施すと時間も費用もかかるため、問題を抱えている歯の本数が少ない場合には、ラミネートベニアがおすすめです。
治療を希望する範囲が限られている場合は、ラミネートベニアで対応可能か否か歯科医師に相談してください。
経年劣化しにくい
ラミネートベニアの素材には、陶器と同じセラミックや、人工ダイヤモンドとしても有名なジルコニアなどが採用されています。
金属や合成樹脂と比較すると変色が起こりにくいため、ラミネートベニアの治療を終えた後にも経年劣化しにくいという特徴があります。
長く美しい歯を手に入れたいという方にも、ラミネートベニアは最適だといえるでしょう。
定期的なメンテナンスを行うことで、20年以上長持ちするケースもあります。
セラミックを用いた治療についてさらに詳しく知りたいという方は、下記ページもご覧ください。
セラミック治療の料金相場は?種類や費用、クリニックの選び方について徹底解説
ラミネートベニアのデメリット
多くのメリットがあるラミネートベニアですが、デメリットも存在します。
具体的にどのようなデメリットが想定されるのでしょうか。詳しくみてみましょう。
治療費が高額になる可能性がある
前述しましたが、ラミネートベニアの治療では健康保険が適用されません。
治療費は全額自己負担となるという点には、注意が必要です。
ラミネートベニアそのものにも費用がかかりますが、治療後の定期メンテナンスにも費用がかかります。
治療を受ける前に総額費用を算出して、無理のない支払いができるかよく確認しておきましょう。
健康な歯を削る必要がある
ラミネートベニアを歯に接着させるためには、歯の表面を削る必要があります。
歯を削ったり、場合によっては神経を抜いたりする必要があるため、健康な歯を傷付けることに抵抗があるという方にはおすすめできません。
同じラミネートベニアの治療でも歯科医院によって歯を削る範囲は異なるので、極力健康な歯を残したいという方は、事前に歯科医師に相談しておきましょう。
噛み合わせは治療できない
歯並びを改善できるというのもラミネートベニアのメリットですが、歯列矯正のように歯そのものを移動させるわけではありません。
歯の表面を削って整えるという方法が取られるため、噛み合わせの改善のように歯を大きく動かす効果は期待できません。
歯を大きく動かしたい場合には、矯正治療の方が適しているといえます。
ラミネートベニアと矯正治療、どちらが適しているのか判断が難しいという方は、歯科医師に相談してください。
ラミネートベニアとホワイトニングの違い
ホワイトニングは歯を白くするまでに長い期間を有しますが、ラミネートベニアは短い期間で歯を白くすることができます。
しかし、ラミネートベニアの場合は少量ですが歯を削る必要があるため、ホワイトニングの方が歯に優しいといえるでしょう。
歯の変色が弱い場合にはホワイトニングを選択し、歯の変色が強い場合にはラミネートベニアを選択すると良いでしょう。
歯を白くするだけでなく、形状も変えたいという方にはラミネートベニアがおすすめです。
形状を変える必要はない、極力費用を節約したいという方にはホワイトニングがおすすめです。
ラミネートベニアに関するご相談はティコニーデンタルオフィスへ
歯の色を白くしたい、歯の形状を少しだけ変えたい、そんな願いを叶えてくれるのがラミネートベニアです。
ラミネートベニアに興味があるという方は、ティコニーデンタルオフィスへご相談ください。
歯の色合いや形状に合わせて最適な治療方法をご提案し、患者様の希望される仕上がりを目指します。
ラミネートベニアはもちろん、セラミックに興味があるという方もお気軽にご相談ください。